第8回つぼみの会(令和6年3月23日開催)
今年も皆様のご協力により第8回目のつぼみの会を開催することができました。今年は会場を新たにし川崎能楽堂での開催。照明や音源もしっかりとした本格的な舞台で、客席も充実。今年も皆が自分の力を出し切ることができたように思います。また来年の開催に向けて、新しいお弟子さんからベテランの方まで精一杯の踊りを披露できるように着実に一年間稽古を重ねられればと思います。
令和6年度つぼみの会の参加者の声
今回、初めてつぼみの会に出させていただきました。
お稽古を初めて2ヶ月ほどで、まさか自分がこんな素敵な舞台に立てるなんて思ってもいませんでしたので、当日は緊張よりもわくわくの気持ちが勝っておりました。 いつも楽しくわかりやすく指導してくださり、ここまで導いていただいた先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
また、会では普段お稽古ですれ違うお姉さん達の踊りを見ることができ、私もいつかこんな演目を踊れたら..とモチベーションになりました。 今回の経験で、確実に自分の殻を破ることができたと思っております。 次の会に向けて、また一つずつの積み重ねを大事にしていきます。 先生、教室の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
今回は朝妻船を踊らせていただきました。複数の小道具を使いながら静と動を踊りわけられるのか。。ワクワクする気持ちと、当日を迎えられるのかという緊張でいっぱいでした。
当日はやるしかない!とう気持ちで舞台に臨みましたが、舞台袖や客席から見守ってくれる仲間たち、当日を迎えるまでに互いに交わしてきたたくさんの励ましや先生方の言葉が心を強くしてくれました。 反省点を挙げればキリがないですが、この気持ちと一緒にまた1年頑張るのだと心を改めました。
一つの曲に向き合いながら一年一年を重ねていけることは幸せなことなのだと感じます。 もしほ先生、賛助の先生、つぼみの会の皆様、いつもありがとうございます。
お面が次々に変わるとても楽しい演目で、踊っている自分だけでなく自分の踊りを見た人にも楽しんでもらいたい、と思い練習を重ねてきました。
終わった後に教えてもらった「隣に座っていたおばあちゃんが声を出して笑っていたよ。」という話はずっと忘れらないと思います。
また、先生やお仲間、ご参加された皆様の踊りを拝見し、多くのことを学ばせていただきました。 たくさんの方々のお力添えにより、このような素晴らしい舞台に立つことができました。ありがとうございました。
早いもので、日本舞踊を始めて5年近く、つぼみの会も4度目となりました。
思い返せば、着物道楽が動機で、いつまで続くことやらと軽い気持ちで始めたものでしたが、ひとえに先生のお人柄と弟子の皆さまとで醸し出す居心地のよい雰囲気のおかげであると感謝しております。
今回挑戦した「黒髪」については、私が地唄三味線を習い始めたきっかけでもあるため、とても思い入れのある曲です。はじめてこの曲を聴いた時、しっとりとした旋律と「黒髪の結ぼれたる思いは解けて寝た夜…」から始まる美しい日本語の趣きに心打たれたものでした。
とにかくこの曲を、黒髪ならぬ黒歴史にしたくない一心で、去年から御稽古の回数を2倍に増やし、自主稽古の時間もかなり取ることにした他、この時代の女性が恋のことでうじうじと思い悩む様が具体的に想像できなかったため、理解の一助とするべく、歌舞伎の鑑賞もいたしました。
私自身の課題としては、所作が子どもっぽい、振りと振りの間の繋ぎに風情がない、腰の入れ方・捻り方が足りない等々と認識していたので、とにかく重々しくねっとりと動くこと、体の側面をなるべく見せないこと、振りに追われるのではなく、曲中の女性の繊細な心象風景を思い描きながら踊ることを心がけました。
人一倍緊張しやすい性質なので、いつも会の直前は嫌な緊張が走るのですが、今回はある程度の納得感を持って御稽古を進められたこともあり、諸々の準備にゆとりを持つことができたため、待ち遠しい気持ちで会当日を迎えることができました。
とはいえ、本番は脚が震えて、腰を入れる感覚が全くわからなくなってしまい、己としては舞台に立ち、人にご覧いただくことの難しさを再実感いたしましたが、先生やいらっしゃった方々に望外のお褒めの言葉を賜り、無事に会を終えることができてよかったとしみじみと感じ入りました。
今回の会で得られたのは「一つのものを磨き抜くために一心に集中してこそ得られる境地がある」ということでした。大人になると、あれもやらなくてはならない、これもやらなくてはならないのマルチタスクを求められ、一つのものに向き合う機会は、そうそうございません。忙しない日常の中で、日本舞踊を通して、自身の精神世界に向き合うことが心地よいからこそ、今日まで続けられてきたのだと、一つの答えを得た気持ちでした。
すでに来年の会に向けて新たな御稽古が始まっていますが、前回と今回とでは先生の御指導の仕方も全く異なるように感じており、来年はどのようなものに仕上がるのか、今から楽しみでなりません。
先生を始め、ここに至るまで応援してくださった方々全てに感謝を申し上げ、結びとさせていただきます。
ちゃきちゃきと、ちゃきちゃきと、、、と何度も心で唱えて舞台に立ちました。
今年は、お稽古を通して自分の癖や苦手がよく見えたように感じます。これまでは、振りを覚えることが中心でしたが、今回の紅売りは振りを覚えた先の「なりきる」ことに挑戦できました。
お稽古では、つい自身のおっとりした面が出てしまい、売り子らしさを出すこと、自分じゃない他人になりきることがこんなに大変なのかと苦労しました。発表会では、少しは商人らしく見せることができたのではないかと思います。 来年は、もっともっとなりきれるようになって、見に来てくださった方に曲が見えるよう精進したいと思います。
日々のお稽古が楽しみに思えるのも、もしほ先生をはじめ、つぼみの会の方々、支えてくださる多くの方の優しさがあるからだと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。