読書
(2020年10月23日)
人生の大先輩、尊敬してやまないお弟子さん、御歳86歳。今でも福祉の分野の第一線で活躍されていて、いつも目の覚めるような鮮やかな色のお召し物をパリッと着こなしてお稽古にみえます。
その方から頂いた言葉は、どれも心に深く刻まれています。
「先生、私は苦境にある時は、とにかく猛烈に本を読んで勉強するのです。まだまだ知らないことがあるのだから!」
と聞いた時は、つい考え過ぎて後ろ向きになってしまいがちな私に、
「そんな事をしている時間は無駄!」と喝を入れられたような気がしました。
その方からお借りした本の中に、ヴィクトール・E・フランクルの『夜と霧』の一節が紹介されていました。
「幸せはけっして目標ではないし、目標であってはならないし、さらに目標である事も出来ません。それは結果に過ぎないのです」
この言葉でどれだけ救われたか。
結果を求められるような事は、つい失敗、成功というように結論づけたくなりますが、そこにいきつくまでの方がどれほど大切なことか。
結果は副産物。
日本舞踊の事で言うなら、おさらい会での結果より、日々の稽古の積み重ね、その時間自体がどれほど大切で幸せなことか。
明日もその幸せを噛みしめて、皆さんと一緒にお稽古が出来たらと思っております^_^
☆横浜市鶴見区
花柳もしほ日本舞踊教室☆