行く年
(2018年12月31日)
今年とあの残り数時間。
振り返れば今年も色々ありました。
四月の、初めての外劇場をお借りしてのおさらい会。お弟子さんのご結婚。
稽古を離れてらしたお弟子さんの再開…。
こういう仕事をしていると、お弟子さんの人生のほんの一部を共有させて頂けるような気がします。
様々な年齢、様々な職業の方のお話を聞きながら、共に笑ったり、喜んだり、時には悩んだり出来ることが、私にとっての幸せでもあります。
ただ!願わくば、皆さんともっと踊りの話で盛り上がれるようになりたいです。
数十分の稽古の中でも、「もっと上手くなりたい!もっと知りたい!」という熱意があるのと、ただなんとなく時間を過ごすのでは違います。
私の場合は、ついなんでも説明しようとしてしまうのですが、何も言われなくても、無心で真似をしようという姿勢が大切なのかも知れないと、最近では考えています。
頭で「納得」するのではなく、身体が「体得」しないと上達には繋がらないのでしょう。
理屈ではなく、稽古。
今日も、「賤の苧環」を一人で稽古しておりましたが、毎回、がっかりする程成果は現れません。
けれども、何回も踊っているうちに、
「あ!ここは、こうすれば良いのかも!」
と気づくのだと思います。
その気づきの喜びを、お弟子さんにも知って頂きたいと、改めて感じておりました。
まとまりのない文章になってしまいましたが、今年一年、沢山の方のお力添えがあって、ここまで来ることが出来ました。
お陰様で実りのある一年となりました。
来年もまた、楽しく、活気のある稽古場を作って行きたいと思いますので、どうぞ皆さま、宜しくお願い申し上げます。
☆横浜市鶴見区
花柳もしほ日本舞踊教室☆