聖人ような小学四年生に会った
(2017年3月30日)
今日は、不思議な出会いがあった。
公園へ散歩に行聞くと、一人で黙々と素振りをする少年が。
ふと、ベンチを見ると、龍のひげで縛ったつくしがあったので、「それ、食べるの?」と聞いた所、「うん。お母さんが料理作ってくれるんだ。少し苦いけど美味しいよ。」と教えてくれたので、早速私も摘んでいると、わざわざ、きちんと袴を取る事なども説明しにきてくれた。
なんだか不思議に気が合い、少し一緒に遊んでいたら、息子がカバンからシールを取り出し、「この車、ほしい!」とせがんできた。
それを静かに見つめていた少年は、息子に向かって「沢山欲しいものがあると人生がぐちゃぐちゃになっちゃうよ」と言った。
全くその通りで、この少年のお母様はきっと本当に大切な事をしっかり教えているのだと頭の下がる思いがした。
帰りがけに、もう一度少年に「また会おうね!」と手を振ると、なんとその少年はいつの間にか、桜の大木に登って笑顔で手を振っていた。
帰り道、あれは私の幻で、桜の精だったのでは、と思い返していた。
少年の教えてくれた通り、つくしの袴を取り、かき揚げにして食べたら美味しいこと。
お金をかけず、季節を感じ、心が満たさる幸せを感じた一日だった。
☆横浜市鶴見区
花柳もしほ日本舞踊教室☆