立春まであとわずか
(2019年1月31日)
今日、梅一輪が咲きました!
薄紅色のつぼみが花を開いた姿の可愛らしいこと。
梅一輪 一輪ほどの暖かさ
とはあまりに有名な句ですが、植物学的にも梅は一輪ずつ段々と咲くのに対し、桜は一斉に花開くとそうです。
だから、梅の方が花の時期が長いのですね。
桜は一斉に咲き、一斉に散るので華やかで儚い。
一年で最も寒い冬に、他の花に先立って咲く梅、そしてその梅の一輪は格別です。
和漢朗詠集の冒頭の漢詩
◇
かぜを逐うてひそかに開く
芳菲の候をを待たず
春を迎えてたちまちに変ず
まさに雨露の恩をねがはむとす
「咲き初めた立春の風につれて、人知れず梅の花がひらきかけます。梅は、百花が咲き満ちる盛りの春を待ってはいません。暦の上で春を迎えたとたんに、たちまちつぼみをほころばせ、やがてほんとうの春になったとき、雨露の恵みを精一杯受けようとするのです。
(引用 『和漢朗詠集 全訳注』川口久雄 講談社)
今夜の雨は、木々たちにとっては恵みの雨となるでしょうね。
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