祈る
(2022年12月31日)
毎年、お正月の買い出しに目黒まで行く。
八百屋さんは、母が稽古に通う道の途中にあったので、もう三十年以上の付き合い。
母は、その八百屋のおじさんの笑顔が大好きで、一時、ご病気でうんと痩せられた時は、「おじさん、どうしたんだろう?おじさんがいなくなったらどうしよう」と、家族のように心配していた。
幸いおじさんの病気が回復し、母の方がずっと先に亡くなってしまったけれど、私もおじさんの顔が見たくて、つい車を走らせてしまう。
そんなおじさんも、もうご高齢で、昨日ばかりは、疲れて休んでいるとの事だった。
箱いっぱいの野菜を見て、
「どうか、どうか、おじさんとの時間をもう少しだけ下さい。」と祈った。
☆横浜市鶴見区
花柳もしほ日本舞踊教室☆