桜の精
(2018年3月24日)
前回のブログを更新した折に、信じられない事が起こった。
私がブログを更新して、三十秒も立たないうちに、ブログで紹介したお歌の詠み手のお祖母様のお孫さん(私の友人)から、全く同じお歌についてのメールが来たのだ。
お祖母様は、もう十年以上前に亡くなられているし、友人ともそれ程頻繁には連絡を取ってはいないのに。
「春の雪 見染めし人に 見染められ」祖母が最後に詠んだ句
と突然、メールが来て、私のブログをご覧になって仰っているかと思い、確認したら、違うとのこと。
こんなタイミングで、同じ歌を思い出すなんて、偶然のはずがない。
前々回のブログにも書いた通り、今年の桜は、私の記憶では最も早く開花した。
私にはなんとなくそれが不思議でならなかったのだが、満開の桜に雪が積もる様を見て、あの歌を思い出したのだとすると…!!
あぁ、きっと天のお祖母様が、お孫さんの事を心配なさって、桜の精に、どうか雪の降る前に咲いて下さらない?
とお願いされたのでは、ないだろうか?
そう思った途端、涙が溢れた。
そして、言わずとも、友人も全く同じ事を考えたそうだ。
桜を通して、雪を通して、お歌を通して、「いつも貴女の事をみています」とお伝えになったのだ。
私も、最愛の母を亡くしているので、よく分かるが、それ程までに愛とは深く、途絶える事がない。
私は、今でも、毎日、母の愛を受けて生きている。光が注がれるように。
心身ともに、弱っていた友人も、お祖母様の愛で、また元気を取り戻した。
桜の精に、手を合わせた。
☆横浜市鶴見区
花柳もしほ日本舞踊教室☆