十訓抄より
(2018年12月3日)
最近、十訓抄を読んでいます。
鎌倉時代に書かれたものとは思えないほど、現代にそのまま生きる内容で、驚くばかりです。
第五 朋友を選ぶべき事
では、
「人は良き友に会はむことをこひねがふべきなり」。「麻の中の蓬は矯めざるに、おのずから直し」といふたとひあり。
(以下現代語訳
ある人が言うには、「人は良き友と出会うことを心より願うべきである。」「まっすぐ生える麻の中に育つ蓬は、矯めなくても、自然とまっすぐ成長する」という喩えがある。
◇
また
「花の下に春ばかりを契り、月の前に一夜をかぎる友までも、情けのある類い、忘れがたく思い出らるるものなり。
ともあります。
大人になると数年に一度しか会えない友人もいますが、そのひと時が日常を支える程幸せな時間になる事もあります。
引用 『日本の古典をよむ15
宇治拾遺物語 十訓抄』小学館
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