人間万事塞翁が馬
(2020年9月4日)
ふと、親友の話を思い出した。
「家に入ってきた蜘蛛を外に出してやろうと捕まえようとしたが、蜘蛛は、離してもらえるとも分からず、必死で逃げようとする。その時、人間だって同じと感じた。
いま起きている事が自分にとって幸か不幸かは、神のみぞ知り得ることなのかもしれない」と。
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今読んでいる、聖路加国際病院の日野原重明先生は、著書『生き方上手』の中で、『夜と霧』の言葉を引用しています。
「しあわせは決して目標ではないし、目標であってもならないし、さらに目標であることもできません。それは結果に過ぎないのです。」
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「失敗」を恐れ、「成功」を勝ち取ろうと思った途端、人生は緊迫し、息苦しいものになるのでしょう。
「失敗」「成功」という線引きでどれだけ苦しい思いしなくてはならないのでしょう。
そして、何年もして振り返った時、「失敗」からの方が、遥かに沢山の事を学べると、経験的に知っているはずなのに、少しでも油断すると、今でもそこに引き戻されそうになります。
次の世代の為に出来ること。
せめて私自身は、その線引きなど、長い目でみた時にほとんど意味がないと、心を込めて伝えられたらと思います。
☆横浜市鶴見区
花柳もしほ日本舞踊教室☆