祖母からの手紙
(2018年2月18日)
先日、農家の祖母から採れたての小松菜をもらい、あまりの香りの高さ、甘さにお礼状を送ったところ、お返事を頂いた。
手紙からは、人を敬う心、自然と共に生きる事の慎ましさ、細やかな事に幸せを見つけ出す心、私も含めて、現代の生活で忘れ去られてしまっているような、大切な事が詰まっていた。
ほんの一部、引用します。
「ご存知のように昨年は日照りが続いたり又一カ月近く雨の日で、思うように野菜の「世話」が出来ず、又いんげん豆などは花が沢山咲いたものの台風で荒らされ無収穫となってしまいました。農業は自然相手ですから、出来るまで解りません。
でも成長して行く野菜を見ていると生き甲斐を感じ何かとっても幸せを感じるのです。」
九十を超えた祖母は、この冬の、取り分け寒い日の朝に、私に採れたての美味しい小松菜を食べさせたいという思いだけで畑に出てくれたのだ。
祖母の生きる姿勢を、ほんの少しでも学び、必ずや次の世代に引き継いで行かなくては、と身の引き締まる思いがした。
☆横浜市鶴見区
花柳もしほ日本舞踊教室☆