心の余白
(2025年5月31日)
明日の浴衣ざらいに向けて、「名寄の寿」をお稽古しています。
その中で、男が女にお酌させて、ふと盃に映った景色に見とれて良い気分になる、というフリがあります。
この男女の間にながれる、大人にしかない余裕というか、余白を楽しむ心といういうか、自分には全くないものだったので、ハッとさせられました。
フリになる、ということは、実際にそういうことが行われていなかったとしても、その風情を想像する事が出来たということだと思うと、振付を素晴らしさは勿論、時代のもつおおらかさもあったのではないかと思います。
今は、娯楽も、やることも増え、時間を刻んでしまいます。時には、ゆったりと、外の景色をみるだけの心の余白が欲しいものだと思いました。
☆横浜市鶴見区
花柳もしほ日本舞踊教室☆
